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鋭角に曲げられた櫂先が特徴で、節からしたは大きく皮目を削られ景色になり全体的に見所の多いお茶杓となっております。共筒は正面に『歌銘*下記参照』『於孤篷本堂古竹 宗泰叟作』、共箱は『前大徳 宗泰叟(花押)』と署名されております。小堀宗泰老師の手紙が添えられており、歌銘の意味が丁寧に説明されております。手紙にある日付『昭和己未年仲秋吉祥日』より昭和54年(1979)の秋に削られたことが判ります。味わい深く育っており、キズやお直しございません。
◇歌銘について~道意(南北朝~室町時代の僧)の『山水の岩もる音もさよふけて木の間の月のかげぞ涼しき』をオマージュして詠んだ和歌で「涼しき」が「*さやけば」になっています。
*さやけば・・・明るくてすがすがしい。清い。
【意味】
山を下りて岩の間から流れる清水が、木々の間から皎々と月光が差している風情を表す。宗泰の手紙には山間の草庵で谷川の清流を聴き、木々の間から照らす月の光を仰ぎ喫茶喫飯することは清くて楽しいと記されています。
長さ17.7㎝
共箱。共筒。添え状付属。
▢小堀宗泰(こぼりじょうたい)
臨済僧。明治44年(1911)佐賀県生まれ。別号流水叟。岐阜県多治見の虎渓僧堂で修行、昭和13年滋賀県浅井町の大徳寺派孤篷庵の住職となる。江戸前期の茶匠、造園家として有名な小堀遠州の末裔で昭和41年(1965)に長年朽ち果てていた近江の狐篷庵(小堀家菩提寺)の本堂及び庭の再興に着手。一行物茶掛など書を能くする。次男は建仁寺管長小堀泰厳師
【参考文献】
茶掛の禅語辞典 淡交社
近江孤篷庵公式ホームページ
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